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2006年06月 読書ノート
最終更新日:2006/06/29

 ここでは私が読んだ本についての感想を公開しています。本のジャンルは「なんでもあり」です。

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涼宮ハルヒの暴走
谷川流(角川スニーカー文庫)

 涼宮ハルヒシリーズの五巻目。エンドレスエイト、射手座の日、雪山症候群の3作品で構成された短編集。こちらの短編集は3巻目「涼宮ハルヒの退屈」程、お気楽な感じの短編集と言う印象は持たなかった。単に作品数が少なく、一つ一つの物語の長さが長かったことだけが原因ではないだろうと思う。
 エンドレス・エイトは、夏休みが終わらないという話。射手座の日は、コンピュータ研とゲームで対戦するという話。この2つの話は割とお気楽な感じ。エンドレス・エイトはうる星やつらのビューティフルドリーマーを彷彿させる。
 雪山症候群は、孤島症候群で次は雪山とネタふりがなされていた作品。孤島症候群と同じような展開(殺人事件の発生)を期待させておきながら、全く違う方向に話が展開していく(逆にネタふりどおりの展開で物語を作る方が難しいのかも知れないが)。また、この短編は、珍しく結末がいまいちはっきりとしない。実は、これも次の作品へのネタふりなのだろうか?
日付:2006/06/29


人間以上
シオドア・スタージョン(ハヤカワ文庫SF)

 異色な作品、というか「異色作家を骨まで味わう」と帯に書いてあった。そもそも文学には、異色なものは多いので、読んでみても異色だという印象は余り無かった。
 この物語の中心には、コンピュータのような頭脳、テレパシー、テレキネシス、テレポーテーションなどの能力を持つ赤ちゃんや少女、青年などが集まって、一つの生命体として機能する集団人(ホモ・ゲシュタルト)が居る。集団人は、構成するそれぞれが、それぞれの機能を担う。コンピュータのような頭脳を持つ赤ちゃんはそれだけでは何も出来ず、指令を与える頭脳が必要になる。テレパシーやテレキネシスなども同じ事が言える。そのようにしてこの集団人は、人間社会の中には上手くとけ込んでいないのだが、人間以上の力を発揮する。そして物語は展開していく。
 正直なところ、物語の展開はもう一回ぐらい読まないときちんと捉えられないような気がするのだが、ちょっと荒削りな印象も受けた。
日付:2006/06/22


涼宮ハルヒの消失
谷川流(角川スニーカー文庫)

 クリスマスの物語、三巻目の短編作品「笹の葉ラプソディ」がしっかりと複線になっているストーリー。タイトルのとおり涼宮ハルヒが消失している世界に、主人公キョンが迷い込む。主人公が迷い込む世界は元の世界と異なる世界なのだが、実は「まとも」な世界。宇宙人、未来人、超能力者は居ない世界。
 1巻目の涼宮ハルヒが現実世間が面白く無く嫌だと思っていたのに対して、こちらは別の理由で現実世界が嫌だと思っている登場人物が絡んでくる。
 このシリーズは、2、3巻目を読んで、1話完結的なエピソードが続くのかと思っていたのだが、この4巻目で展開が出てくる。登場人物の感情がはっきりと変わってきていることが描かれている。現段階で8巻目くらいでているようなので、もう少しこのシリーズを読んでみようかと思う。
日付:2006/06/21


涼宮ハルヒの退屈
谷川流(角川スニーカー文庫)

 涼宮ハルヒシリーズの三巻目でこちらは短編集となる。涼宮ハルヒの退屈、笹の葉ラプソディ、ミステリックサイン、孤島症候群の4作品で構成される。
 1、2巻目とだんだん気楽な感じの物語になっていっているが、短編集になるとさらにお気楽で読みやすい作品になっている。涼宮ハルヒの退屈などは特に、草野球をするだけというスニーカー文庫っぽい、漫画チックな作品になっている。
 笹の葉ラプソディは、主人公のキョンと朝比奈ミクルが、3年前の中学生時代の涼宮ハルヒに会うという物語。孤島症候群は、クローズドサークル(閉鎖環境とも呼ばれ。ミステリー小説によく出てくる、外部から遮断された環境のこと。遮断された環境で事件が発生すると犯人候補が絞り込まれ、探偵が犯人を特定する描写を描きやすくなる。)で発生する殺人事件の物語。
 あとがきにも書かれているが、笹の葉ラプソディは伏線として用意されている短編。孤島症候群に至っては、次は雪山と作品中で述べられている。というように、シリーズとして次へ繋ぐことが意識されている作品が多いという印象を受けた。
日付:2006/06/21


涼宮ハルヒの溜息
谷川流(角川スニーカー文庫)

 涼宮ハルヒの憂鬱の続き、第二巻にあたる。第2巻は、ハルヒが学園祭に向けて映画を撮影するという展開。例のごとく、ハルヒはわがままに映画撮影を行い、それにつきあわされる形の主人公キョン。学園祭というものがテーマになっていることもあり、物語は学園ものの小説という雰囲気満載の雰囲気。とても気楽に読めると言うのが、特にこの二巻の感想。
 涼宮ハルヒの憂鬱という作品は、第一巻でそれなりに話としてまとまっており、一応の結末を迎える。あの作品の続きという形でこの作品を読むとちょっと、不思議というか、肩すかしをくらったような印象を受ける。ただ、この2巻目を読むと、シリーズとして続くのだなと言う安心感のようなものを感じる。
日付:2006/06/18


涼宮ハルヒの憂鬱
谷川流(角川スニーカー文庫)

 スニーカー大賞受賞作ということで絶賛されている小説。角川スニーカー文庫といえば、ライトノベルの世界でかなり有名な文庫なのだから、そこで大賞とる作品という事で、さぞ面白いのであろうと言う。期待と少しの疑いを持ってこの作品を読んでみた。結論から言えば、とても面白いと思う。身も蓋もないが。
 タイトルにもなっている涼宮ハルヒというキャラクタは、高校に入学した直後のクラスの自己紹介の場で「ただの人間には興味ありません。宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたら、あたしのところに来なさい。以上」という発言を行う。物語は、そのハルヒの前の席に座っているキョンと言うニックネームの主人公の一人称で語られる。
 物語の展開は、主人公がハルヒの好き勝手に振り回され、SOS団(世界を大いに盛り上げる涼宮ハルヒの団)と言うものを結成する。その団は、何か面白いことが無いかを探すために街をうろうろとすることが活動なのだが。ハルヒが適当に集めてきた団員がみな、ただの人ではなく。そして、この世の中を面白くないと感じたハルヒは、この世界を捨ててしまう。物語の始まりは、わがままな女の子に振り回されるだけの男の子のお話という感じなのだが、ストーリーの構成が面白く。この一冊で綺麗に展開がまとまっていると思う。
日付:2006/06/13




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