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2005年09月 読書ノート最終更新日:2005/09/29
ここでは私が読んだ本についての感想を公開しています。本のジャンルは「なんでもあり」です。
よくわかる鉄道業界桝本哲郎、小須田英章(日本実業出版社)
鉄道業界の解説本。鉄道の歴史や、鉄道各社(JR東日本・JR西日本・JR東海・JR北海道・JR四国・JR九州・JR貨物・東武・西武・京成・京王・小田急・東急・京急・相鉄・名鉄・近鉄・南海・京阪・阪急・阪神・西鉄)の実態や経営戦略、地下鉄、鉄道技術、鉄道周辺のビジネスなどの話題が取り上げられている。このような本を読んでみると、鉄道会社がどれだけ自分たちの生活に密接に関わっているのかと言うことを認識させられる。移動手段としてだけでは無く、流通・不動産など様々な分野で地域社会の生活に関わっている。具体的には、千里ニュータウン(阪急)や田園調布(東急)などの不動産ビジネス、阪神タイガース(阪神)や西武ライオンズ(西武)などのスポーツビジネスなどがある。そのほかにも、沿線のスーパーや書店など数えればきりがない。
鉄道会社は都市部でも利用者の減少に悩まされており、将来性という意味ではあまり明るい話題がないような気もする。しかしこの本では、東京大阪間のリニア新幹線計画や、CO2排出削減のために物流を鉄道にシフトするモーダルシフトなど、夢のある将来の話題が取り上げられており、興味を持って読むことができた。
この本を読んでいると日本中の駅名が出てくる。関東圏・関西圏の地名はだいたい分かるのだが、中京圏・北九州の地名となるとさっぱり分からなくて、「19xx年に○○から△△間が開通した」と書かれていても、頭の中でどのような路線(山岳線?、都市間路線?、観光路線?、港湾設備との接続線?)なのかもイメージできず、その距離もイメージできなかった。自分が日本の地理を分かってないことが情けなくもあり、悔しくもあった。
日付:2005/09/29
まず、淡々とした文で書かれた本だと感じた。一文一文が短く簡単な言葉で説明されており、大変わかりやすくすらすらと読み進める事ができた。ただ、本質的で無い事柄にも関わらず、同じ事が何度も書かれている部分があり、くどい印象も受けた。この本はディベートの入門書という事で、ディベートの効果、ディベートの進め方、ディベートで議論する上での思考の仕方と話し方について説明されている。
ディベートの効果では、主に論理的思考力や意志決定力が向上すると言う点が述べられている。それと同じようにディベートで議論する上での思考の仕方や話し方sでも、論理的に考えること、説明すること、結論から物事を述べることがあげられている。この本はディベートの入門書ではあるが、主題はこの論理的思考力の鍛え方にあると思う。自分の意見を述べる場合は、まず意見を述べる、そしてその理由と根拠を述べる。相手に対して質問を行う際は、感想を聞くのではなく、疑問点・不明点をただす問いを投げかける。著者自身もこの本の中で述べているが、このような話し方は、自分の中で考えを論理的に整理する上での役立つものだと思われる。
他に、ディベートの進め方では、肯定側立論→否定側立論→否定側反対尋問→肯定側反対尋問→否定側最終弁論→肯定側最終弁論のような順で進行していくことや、ディベートを実施する場合の座席の配置の仕方などが説明されている。これらの説明はディベートの実施方法ということで実用性はあると思う。が、この本の主題はやはりディベートで議論する上での思考の仕方と話し方の部分だと思う。
日付:2005/09/27
社会人の大学・大学院入試のための小論文の書き方を示した本。小論文の書き方や勉強法と、実際の小論文とその添削例が掲載されている。小論文の書き方を学ぶ上で参考となる本ではあるが、全般的に少し物足りない印象を受けた。
小論文の書き方では、日本語の使い方、小論文の構成法などが示されている。基本的な文書の書き方と心構えで終わってしまっており、受験対策本としての実用性と言う面を考えると、具体性に乏しく内容不足ではないかと思う。
実際の小論文と添削例では、著者が学院長を勤める青山IGC学院と言う社会人向けの予備校の生徒が実際に書いた小論文の添削例と言うことなので、小論文を書く上でどのような点でミスや考慮不足を生じやすいかを具体的に見ることができ、参考になった。ただ、生の小論文というリアルさがあるのは確かだが、書籍として出版するのであれば、そのようなミスや考慮不足を生じやすい点を体系的に整理して、読者に伝えるべきなのではないだろうか、とも感じた。
日付:2005/09/26
実用的な転職ガイド。エンジャパンの監修と言うこともあって、インターネットを利用した転職活動について取り上げられている。インターネットを利用した転職活動、転職コンサルタント(エージェント)などは、僕が今まで読んできた転職ガイドではあまり取り上げられていなかったので、新鮮な印象を受けた。それ以外の、応募書類、面接、入社と退社などは他の転職ガイドでも取り上げられているようなことだと感じた。
この本を読んでみて、特に「なるほど」と、気づかされるようなことはあまり無かった。それは、僕が今まで何冊か転職ガイドを読んできたからと言う事が大きいと思う。ただ、「なるほど」と目を引くような記述が無いと言うことは、奇をてらうことなく、基本に忠実だと言うことが言える。また、この本はテーマ毎にコンパクトに内容が整理されているので、後から読み直すのには使いやすいのではないかなと感じた。
日付:2005/09/16
何のためにMBA留学をするのか、MBA留学を実現させるための方法(予備校選び、TOEFL、GMAT、出願校選び、エッセー、推薦状、インタビューについてそれぞれの対策法)、そしてMBA留学をされた方のインタビュー、実際の留学先の学生生活の紹介などで構成されている。MBA留学を思い立ってから、学生生活を終えるまでが紹介されている。この本の著者はMBA留学は人生において素晴らしい体験だから、是非皆さんもチャレンジして欲しいと言うメッセージを伝えている。
この本を読んでみて感じたのは、「夢がある」ということ。著者も、受験対策本というよりもMBA留学のすばらしさを伝える事を主において作成したのではないだろうかと感じた。もちろん、実際にMBA留学を思い立った人が右往左往している時に、この本が手元にあったら役に立つとは思う。ただ、この本のインタビューで登場する大部分の人がそうであるように、身近にMBAホルダーが居た方がいろいろなアドバイスが聞けるのだろうなと言う気がした。僕自身はMBA留学を(興味はあるけど)考えていないので、本音を言うとそこはあまり気にせず、MBA留学の世界を紹介している本ということで興味深く読ませてもらった。
日付:2005/09/15
20年前の自分の居る世界へのタイムスリップ。主人公以外にも、何人かの人間が一緒に20年前にタイムスリップする。それぞれが20年前の時代に心残りがあって、それぞれがその心残りをその時代で見つけて、解消していく。
主人公の鈴谷は、20年前の小学生時代の自分と一緒に生活をして、自分の今(過去の自分にとっての未来)をよりよいものへと変化させて行こうとする。子供の頃の憧れの和美姉ちゃんとも再会し、子供の頃にはわからなかった視点で、その過去をたどり、変化させていこうとする。そんな風にそれぞれの物語が描かれているこの作品だが、描かれているのはあくまでもそれぞれの物語という感じがした。そのことが良いとも悪いとも思わないけれど、読み終わった後に、話がとどまらずに流れてしまっていくような感じがした。
この作品、原作者本人による映画のノベライズ作品(原作は、朝日ソノラマ刊「クロノス・ジョウンターの伝説」)ということなのだが、どんな思いでこの作品を書いたのかというのは興味深い。一つの作品が、別のメディアになるという事は、その作品の新しい一面が作られる(ある意味、全く別の作品ができる)と言うことで、原作者としては嬉しさと、自分の作品が離れていくもどかしさが併存するのではないかなと思う。そして、その新しい作品をまた自分のところに連れ戻してくるってどんな思いなのだろう。
日付:2005/09/13
「勉強の仕方」というようなテーマの本は、高校生時に本屋で立ち読みしたくらいで、あまり読んだ事が無かった。このような勉強の仕方の本は、精神論のような事ばかりで、あまり実用的ではないのかなというイメージがあったのだが、実際にこの本を読んでみると結構、実用的だと言う印象を持った。ただし、この本で示されている勉強法で、「できれば、一日○時間くらいは〜したい」と言うように説明されている部分をすべて正直にやるのは、英語が専門の学生でもない限り、不可能ではないかなと感じた。
TOEFLでは、リスニング、リーディング、文法とライティング、スピーキングの能力が試される。この各分野ごとに勉強法が解説されている。どの分野でも「きちんと」と「たくさん」を上手く組み合わせて勉強することが重要であると言うことが書かれている。例えばリーディングでは、通読、精読、速読という三段階の勉強法で、一通り読む、辞書を使いながらしっかり読む、理解した上でもう一度一通り読むという「きちんと」の勉強。「たくさん」の勉強は、日本語訳がついているテキストを利用し、日本語訳を読んでしまった上で英文を読むという方法での多読。またこの本では、これらの勉強を行う上で、具体的にどのような教材を利用できるかも紹介されているので、たいへん参考になる。
日付:2005/09/13
突然、現実の世界から現れた美少女「フィーナ」が主人公「柳斗」の彼女になると言いだし。フィーナは、柳斗の住む世界をゲームみたいなものと言い出し、挙げ句の果てに柳斗の家に一緒に住み始める。突然少女が現れて、一緒に住み始めると言う、まあ良くあるパターンの物語である。
前半は、柳斗の姉「かぐや」やフィーナの独特の(はた迷惑な)マイペースに、引きずられていく感じで進んでいくが、後半で柳斗を中心の物語展開にシフトする。このあたりは、メリハリが効いていて読みやすかった。また、ポンポンと流れるような展開で、テンポ良く読み進めることができた。ただこの物語を読み終えて気になったのが、柳斗の同級生「未央」の位置づけ。物語のキーパーソンなのか、ただの脇役なのか。終盤では「あれっ?」という感じがした。
日付:2005/09/12
AsteriskというオープンソースのIP-PBXソフトウェアを使って、お手軽にIP電話システムを作るという取り組みが解説されている。お手軽と言っても、Linuxの基本的な管理方法を知っていること、PBXにするためのPCが一台くらい余っているという条件がつく。しかし従来のPBXのイメージから考えれば随分とお手軽であることは確かで、LinuxがインストールされたPC、電話回線接続用のインターフェイスボード、SIP対応のIP電話機があれば、家庭でもPBXを構築することができる。実際、この本と出会うまでは、PBXが家庭でも構築できるようなものである(になっている)と言うことは、全く知らなかった。
この本を手に取ったのは、IP電話システムで何ができるのかという事を具体的に(実際の運用に即した内容で)知りたいと言うことだったのだが、内線の設定、自動応答、ボイスメール、FAXなどの運用イメージを知ることができた。もちろんこの本で解説されているのはAsteriskでの運用に特化したものだが、どんなシステムでも基本は同じだろう。残念ながら、Asterisk以外のPBXの解説書を一般の書店で見たことが無いので、検証はできないが会社で内線電話を利用する限りでは、この本で解説されている機能で、基本的なものは網羅されているように思う。
日付:2005/09/12
前々から気にはなっていた本。僕自身がSE(ITエンジニアの一種)という職種であること、そして実際に職場でも「心の病」は蔓延していることがその理由。そして、この本では、ITエンジニアに「心の病」が多い原因や、具体的な疾患、予防法と治療法が書かれている。
まず最初に「心の病」が多い原因だが、マネジメントの問題が取り上げられている。ソフトウェア開発の現場に見られる人月単価での請負によって、ソフトウェアが生み出す価値は評価されずに働いた時間だけが評価され、残業すればするほど評価されるという問題。人件費圧縮のための、下請けやグループ会社への発注が常態化し、複雑な指示系統が引き起こす無駄な仕事とストレスの問題。このような現場から、優秀な人材が辞めていくことによって人材不足の問題が起こる。そして残った人材は、(優秀ではない人材なので)無能な管理職となり、まともなマネジメントができない。という悪循環。
この「心の病」の問題だけでなく、他の問題でも同じなのだが、本当にマネジメントと言うものは重要だと感じる。日本の企業の多くの経営者は、問題が起これば「現場が悪い」といってすぐに責任逃れをするが、このような無責任が現場のマネージャにも広く行き渡った結果が、このような「心の病」の蔓延という問題なのだと思う。
日付:2005/09/10
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