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2005年04月 読書ノート
最終更新日:2005/04/24

 ここでは私が読んだ本についての感想を公開しています。本のジャンルは「なんでもあり」です。

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天河伝説殺人事件(下)
内田康夫(角川文庫)

 新宿での変死事件と能の舞台での急死事件がどのように結びついて行くか。この作品を読み進める上で一番興味が惹かれる点だと思われる。実際、読み終わったところ、期待したほど面白い展開では無かったかな。という感じがした。浅見光彦ミステリーシリーズで、一番人気のある作品らしいということで、ちょっと期待しすぎたのかなという感想。
 二つの事件の被害者の親族から、二人のヒロインが登場する。新宿の事件は「智春」、能の舞台の事件は「秀美」。その間に浅見光彦が入り、上手い具合に二つの事件に関連を紐解いていく。その過程で、ヒロインとして秀美をメインに据えている点がもあるのか、新宿の事件の印象が薄すぎる気がする。それが2つの事件の結びつきの物足りなさに繋がっているのかなという感じもした。否定的な感想を書いたが、全般的には楽しめる作品だったと思う。
日付:2005/04/24


天河伝説殺人事件(上)
内田康夫(角川文庫)

 浅見光彦ミステリーシリーズ。本シリーズの中で一番人気のある作品らしいので、初期の2作品(後鳥羽伝説殺人事件、平家伝説殺人事件)に続いて読んでみることにした。人気のある作品ということもあるが、興味深い展開を見せている。物語(上巻)は、新宿で変死事件と能の舞台での急死事件が、吉野の里で取材旅行中の浅見光彦の前で一つになっていく。この後の展開は、下巻を手にしていないので私もまだわからないが、なかなか先が気になる展開だ。またこのシリーズに共通することだが、地方の警察署の刑事が、浅見光彦が刑事局長の弟だと気づいたとたんに態度を急変させるシーンは、お馴染みながらほほえましい。
 ところで、変な感想を書くが、人に見てもらうことを前提としていると探偵物の読書ノートというものは非常に書きにくい。
日付:2005/04/21


やさしい経営学
日本経済新聞社(日経ビジネス人文庫)

 経営学の主に組織論についての解説がめとめられている文庫本。経営学の教授や、実際の経営者である、御手洗冨士夫氏(キヤノン社長)、柳井正氏(ファーストリテイリング社長)などが講義形式で、組織論の様々なテーマの解説を行っている。やさしいと銘打っている割には結構難しい内容ではないかな、と思ったのが私のこの本の第一印象。
 この本では、主に日本の企業の組織について述べられているが、「米国型の組織を目指すことが必ずしも良いことではない」とありきたりのことが述べられている。しかし、この本の記述の中で、年功序列・横並びと言われる日本企業の人事制度は、実際のところは実力主義の競争社会なのであるという記述は新鮮な思いがした。横並びであったとしたら、定年までに社内から社長になる人物が誕生する訳がない、という主張。つまり、経営者を社内から抜擢する日本型の人事制度はきわめて実力主義の要素が強いということなのだ。この記述は一例だが、今まで日本の企業の組織について詳しい記述がされた経営の本を読んだことがなかったので新しい発見の多い読書だった。
日付:2005/04/03




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