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2005年01月 読書ノート
最終更新日:2005/01/26

 ここでは私が読んだ本についての感想を公開しています。本のジャンルは「なんでもあり」です。

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コンサルティング業界大研究
ジョブウェブコンサルティングファーム研究会(産学社)

 主に、就職活動中の大学・大学院生向けて書かれたコンサルティングファームの研究本。特に、戦略系のコンサルタントを志望する人を対象とした内容になっている。コンサルティングファームの最近の動向や、コンサルタントのインタビューなどで構成されており内容もしっかりしている。コンサルティングファームが一体どういうものなのかを知りたいという読者には非常に適した本だと思う。また、それが私のニーズとも合致していた。
 この本を読んでみて、コンサルタントは様々な業界に関わる存在なのだが、この本に出てくるコンサルタントはあまりにもコンサルティングファーム業界の事しか語っていないなぁ、という印象を持った。この本の編集者がコンサルティングファーム業界にしか全く興味がないのかなという気もするが、コンサルタント自身がみな妙に選民意識を持っているような印象を覚えた。ことあるごとに本書では、コンサルタントは厳しい、よく勉強しなければならないというようなことが書かれているが、他の職業と比較して本当にそれは当てはまっているのだろうか、非常に疑問である。
日付:2005/01/26


プロジェクト&プログラムマネジメント標準ガイドブック 上巻 プログラムマネジメント編
小原重信編(PHP研究所)

 プロジェクトマネジメントのガイドブック。プロジェクトマネジメント、プログラムマネジメントと個別のマネジメントの概要について示されている。プログラムマネジメントとは複数のプロジェクトをまとめて管理する手法のことで、このガイドブックを読む感じでは、プロジェクトマネジメントよりもプログラムマネジメントの方に比重があるような印象を受けた。その影響もあって、プロジェクトマネジメントを学ぶ書物としては少し難易度が高いというか、理解に時間がかかるように思われる。ただ、複数のプロジェクトを管理する視点からプロジェクトマネジメントを眺めていることで、例えばナレッジマネジメントのような管理手法が、必要であること重要であることはイメージしやすくなっていると思った。ただ、僕自身のナレッジマネジメントについての考え方は、業務フロー上に上手く乗せい限り普及しないのではないかと考えてはいるが。
 そして、「めざせP2Mプロジェクトマネージャ」の読書ノートにも書いたが、このガイドブックは、海外のものではなく日本のものであり、その中に示される事例も身近なものが多いため、問題意識を共有しやすいと思う。
日付:2005/01/21


めざせP2Mプロジェクトマネージャ
プロジェクトマネージャ資格認定センター・プラネットワーキンググループ(日本能率協会マネジメントセンター)

 この本は前半部分が、プロジェクトとはという事にふれられていて、後半部分はPMSの要点解説と模擬問題という構成の本。
 前半のプロジェクトとはについては、プロジェクトマネジメントに関する本は度々読んでいるので、何度も読んだようなことが書いてあった。ただ、P2Mは日本式のプロジェクトマネジメントなので、良く読む国際標準のものとは違い、身近でわかりやすいテーマが取り上げられていた。
 後半の要点解説や模擬問題は、概要過ぎて良く理解できなかった。この部分についてはP2Mの標準ガイドブックを読んだ後でもう一度内容を読んでみようと思う。
日付:2005/01/18


技術者が営業をきわめる本
寺松輝彦(PHP研究所)

 営業をどのように行えばよいのかという事に加えて、技術者にとっては営業ということに苦手意識が有ると思われるけれど、技術者には技術者の強みがあるのだからそれを上手く生かしてよい営業を行いましょうという事が書かれている本。
 私自身は、この本を読んでみて技術者だから云々ということよりも、営業って言うのはこういう仕事なのだなという感想の方を強く持った。「技術者が〜」とは銘打って有るが、「営業」ということをしっかり記されている本だなという印象を持った。私は営業についての知識は全く無いのだが、クロージングの部分などは、私が顧客として営業の方と話をした時に、このようなことをされたなぁという記憶がある。このようなクロージングの行い方は、技術者には取り組むことが難しい、というより思いつきもしない事ではないかと思った。営業という仕事がある程度リアルに見えて、面白かった。
日付:2005/01/18


コンサルティング能力
佐々木直彦(日本能率協会マネジメントセンター)

 新知的ビジネス・スキル講座と銘打ったタイトルからはあまり連想することができなかったが、内容を読んでみると実務的な内容よりも、精神論に近い内容の書籍だった。もちろん実務的な内容も含まれているが、「プロ意識を持て」「自己価値を創造しろ」ということが書かれていて、全体的にまとめると「ビジネスの中で羽ばたいていく為の翼を持て」ということを書いている。また、コンサルティング能力はコンサルタントにとってのみ必要なものではなく、(羽ばたいていく為には)誰にとっても必要な能力だとも書かれており、より精神論的なものを感じる。
 この書籍は、全般が読み物として読み進められる形式になっているが、欄外に補足の形で書かれている解説が結構面白く、勉強になった。その中の一つ「問題とは」の解説で、problemとissueの意味の違いが次のように書かれている。「problemは解決すべきポイントが明確になった時点で issueとなる」。単なる言葉遊びのように思われるかもしれないが、解決すべきポイントが明確になっているか否かというのはビジネスを遂行する上で極めて重要で、それらを明確に区別できる言葉でそれを意識できると、ビジネスがスムーズに進むのでは無いかと考えられた。
日付:2005/01/17


アジャイル開発手法FDD−ユーザ機能駆動によるアジャイル開発
スティーブン・R. パルマー、ジョン・M・フェルシング(ピアソン)

 直訳とみられる訳が多く読みづらい面もあったが、様々なFDDのプラクティスについてその内容を知ることができた。ただ、全体を読み終えてみた今でも、FDDがどういった開発プロセスなのかつかみ所がない。XPについても同様で、それぞれのプラクティスは有用ではないかと考えて、実際の開発に取り入れることを検討できる。ただ、XPを、FDDを取り入れるとなるとつかみ所がないような印象がある。プラクティス同士の相互補完についても理解できないことは無いのだが、FDDというプロセスで開発を行うというのはどうもイメージがわかない。この本にも書かれていることだが、有効なプラクティスを、まずは個別に取り入れていく姿勢がよいのかなのかと感じた。
 この本で紹介されているFDDのプラクティスで、私の印象に残ったものは「進捗管理の方法」「ドキュメントをハイパーリンクすること」「システムアーキテクチャと開発チームの分け方」「運用手順やヘルプなどのドキュメントを早い段階で整備すること」がある。ただ、大部分のプラクティスが、開発支援システムを要求しているので、明日からでもというのは難しいが、上手く取り入れていこうと思う。
日付:2005/01/14


仕事で「話す力」が面白いほどつく本
櫻井弘(三笠書房知的生きかた文庫)

 あんまり期待せずに肩の力を抜いてざっと読んでみようか、と思って手に取った本だったが、意外にまともな本だった。変に奇をてらわずに、基本に忠実に、当たり前で納得できることがきちんと書かれていた印象を持った。全般的には「人間関係が良くなるように良い印象を与えるように心がけましょう」「相手の気持ちを考えてコミュニケーションを行いましょう」という内容が書かれている。読んでみて、そうあれる社会であればいいねという感情は持ったが、なかなか世の中はそのようにはできていないと思う。この世の中は、正直者が馬鹿を見る世の中で、この本のテーマとなっている仕事場(会社)での人間関係というものは、特にその傾向が強い。皆が、いかに人の実績を自分のものにするか、自分のミスを人のせいにするかを考えている。
 そしてこの本では、全くふれられていないのが自分の気持ちだ。普通の人間が、嫌いな(時に、殺してやりたいとさえ感じる)上司の立場や気持ちまで配慮する気になれるか?、答えはNOだろう。そんな自分の気持ちを踏みにじってまで、相手の気持ちに配慮することは常人にはできないと思う。この本のようなコミュニケーション術以外に、嫌いな上司と関わらないようにする方法というのも研究の必要があるのかもしれない。
日付:2005/01/12


スピード人脈術
中谷彰宏(PHP文庫)

 この本を読んでみて一番最初に感じたのは、どこがスピード?、どこが人脈術?という感想だった。改めてみてみると、この本には「まえがき」らしい前書きがない、一つめのテーマをそのまま前書きとしているようだが、著者がこの本によって読者に何を伝えたいのかを明確に整理されていないという印象を抱いた。
 「人脈づくりは、自分づくり」、「理解する人は、理解される」、「行動が、友達をつくる」の三章の構成で書かれているそれぞれの内容は納得できるものも多いし、悪い内容では無いと思うのだが、読後には「で、結局、何が言いたいの?」という印象を持ってしまった。そういう感想を抱いたのは、私の読み方が、著者が意図したものと異なっていたことが原因だと思う。私はこの本を人脈術の指南書として読もうとしたが、著者にとってはコラム集のつもりだったのだろう。本のタイトルが紛らわしいことも問題だが、はじめにをきちんと書くということはやっぱり大切な事なのだなぁという再認識させられた。
日付:2005/01/10


楽天の研究
山口敦雄(毎日新聞社)

 1年程前からだろうか、以前から楽天と言う企業には関心を持っていて企業研究本を探していたのだが、最近発売されたようなので早速手にとって読んでみた。以前から、ソフトバンクと比べて堅実な企業だという印象を持っていたが、この本を読んで真面目な企業だという印象が加わった。本書では体育会系の企業という表現がなされているが、テキパキと企業活動を進める様を上手く表している表現だと思う。
 本書にも出てくる「楽天における5つのコンセプト」は、楽天のホームページの採用情報に部分にも書かれているので知っていたが、特にその中の「3) 仮説→実行→検証→仕組化」の意味をこの本を通じてより深く知ることができたと思う。改めて感じるのは、私自身は実行と検証を軽んじていて、「仮説→仕組化」を急ぎすぎているのかという気がした。
 楽天代表取締役の三木谷浩史氏については、同郷という事もありどのような人物なのかという関心を寄せていたが、この本だけからはいまいち人物像を見ることはできなかった。また、この本は読み物としては面白いが、企業の研究としては数字の面が弱いかなと言う感じを覚えた。また、競合他社との比較についても、記述はあるものの物足りない感じがした。
日付:2005/01/03


こんなに違う京都人と大阪人と神戸人
丹波元(PHP文庫)

 この内容であれば、「京都人と大阪人」というタイトルで良かったのではないだろうか。「京都人と大阪人」というタイトルであれば、購入してはいなかっただろうが。京都や大阪の人が読めば面白いのでは無いかと思うが、神戸人にとってはちょっと物足りない感じだった。書名にある「こんなに違う」というような比較に着目した内容を期待して読むと裏切られる内容だと思う。京阪神の違いという題材は、たいへん面白いと思うのだが、それぞれの地域の風土の紹介という感じで、あまり違いに着目している内容ではなかったと思う。
 とは言え、言い得ていて面白いなという部分もあったので、ざっと紹介すると、
・京都人と神戸人は関西人と呼ばれることを嫌う、大阪人は気にしない
・大阪人は京都人や神戸人と仲が悪いが、京都人と神戸人は仲が良い
・京都人はイケズ、大阪人はお喋り、神戸人は腹黒
 それ以外に、よく言われる言い回しとして以下のものも登場する。
・大阪で稼いで、神戸に住み、京都で遊べば、これほど幸せなことはない
・京の着だおれ、大阪の食いだおれ、神戸の履きだおれ
 ところでこの本、神戸三宮のジュンク堂書店で平積みされているのを見て購入した本だが、初版が2003年3月と言うと半年以上前の本になる。当然東京では既に平積みなどされていない訳だが、注目される本というものは地域によって大幅に変わるものなのだなぁと改めて感じた。
日付:2005/01/02


ソフト契約と見積もりの基本がよーくわかる本
谷口功(秀和システム)

 前半のソフト契約の部分は、国家試験の教科書のように、契約書とそこに矢印をしてその解説を入れる形式の解説が続いている。契約形態に応じて微妙に内容の異なる契約書ばかり続いていたので、読むのは結構疲れた。ただ違いが微妙なので、一通り読むだけではなくて、どこが違うのかをきちんとまとめておいた方が良いのかもしれない。とりあえず、一通り読んでみて、以下の点が重要と思われた。
・契約の内容が法に従っていない場合(強行規定の場合)、その契約条項は無効となる
・ソフトウェアの契約では著作権を明確にしておく必要がある
・瑕疵担保責任を明確にしておかないと、(民法の規定では)ベンダーの責任範囲が大きくなりすぎる
 後半の見積もりの部分だが、COCOMOやファンクションポイントが紹介されている。ただここでの紹介はあくまでも紹介の域を出ていないので、他の本を読む必要があると思われる。
日付:2005/01/01




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