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1997年10月 読書ノート
最終更新日:1997/10/27

 ここでは私が読んだ本についての感想を公開しています。本のジャンルは「なんでもあり」です。

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マクベス
シェイクスピア(新潮文庫)

 久しぶりにシェイクスピアを読んだ。最近読んでいた本がお堅い本ばかりだったので、なんだかすらすらと読み終えることができたが、実際読みこなせたかどうかは別で何が起こったのかよくわからなかったというのが本当のところだった。マクベスというタイトルの割にはマルコムの登場が多くマクベスが影に隠れていたような感じがした。マクベスはというと死んでしまった所くらいしか印象にない。以前読んだ「劇的とは」という本で、この話の始まりの所の魔女の会話「きれいは穢ない、穢ないはきれい」という部分に着目していたので、僕も読むときここの会話がずっと頭の中にあったような感じがする。
日付:1997/10/27


教育学入門(上)
村井実(講談社学術文庫)

 教育学の本なんかたぶん簡単だろうと思って読んだのが間違いだったか、意外と難しく理解できないところが多かった。大学の講義で習った教育方法のE?M型の三種類、子供を結果像に錬成・子供の自発に任せる・錬成と自発の相互影響で教育を行うというのは改めて再任できたという感じがしたが、その他の部分はもう一度くらい読まなければ分からないと言う感じがした。大学の講義で考えた「教育とは」ということの答えは結局の所この本では「善くしようとすること」というように述べられているが、この本の中でそのことがどのように投影されているかは見えない、読みが足りない。時間があれば読み返したいがその時間は当分なさそうに思うのが悔しい。
日付:1997/10/25


原因をさぐる統計学
豊田秀樹・前田忠彦・柳井晴夫(講談社ブルーバックス)

 ちょうど大学の統計解析の講義で習っているところに相当する。副題に「非分散構造分析入門」とある様に統計学の一分野の相関の話だが、この本は僕が大学で習うような統計学でなく、統計学の応用というか、分析における統計学の使い方、道具としての統計学の入門書(と言う程にもならない)だった。実際これを読んでみて、大学の講義の役に立つかと聞かれれば、役立たないと答えるが、応用例を見てみると言う意味では少し勉強になったかもしれない。この本は文系の社会学者などが読む本ではないだろうか。巻末にCALISのリストが載っていたが実際僕がCALISを使うことはないような気がする。引用文献の中に同じブルーバックスの中で「先を読む統計学」という本があるようなのでその本も読んでみようかなと思った。
日付:1997/10/21


エミール(下)
ルソー(岩波文庫)

 この巻まで進むともう教育論と言うよりは人生論と言った感じに見えてくる。教育と言ってもエミールはもう恋愛を超えて結婚しようかと言ったところまで来ている。しかしながらここまで来ても、やはりエミールは「エミールの子供」に対する教育の指針を教育されることを必要とする。教育と考えると疑問を抱くけれど、人は常に勉強をしなければならないと言う方向から考えれば何となく分かるだろうか。
 この巻の前半から中頃にかけて、ソフィーという女性を通して女性論・恋愛論・結婚論が展開されていたが、現代の視点からだからだろうか、非常に疑問に思われるものが多かった。実際に女性がこの本のこの辺りの記述を読んでどう思うのだろうかという疑問も抱いた。
日付:1997/10/17


実践グループウェア
杉浦司(講談社ブルーバックス)

 グループウェア特にLotes Notesに興味があったし、ネットワークについて学びたかったのでこの本を手に取ってみた。実際この本の内容について言うのならば不満足だっただろうか。グループウェアという割には、InternetやIntranetやLAN等の話ばかりで、グループウェアと言うよりはLANの利用のすすめと言った感じでしかなかったように思う。しかしこの本を読んでNotesがどんなソフトウェアなのか少しだけ分かったような気がする。文書データベースというと「知子の情報」を思い浮かべてしまうが、多元の軸で文書を管理するという意味ではNotesの方が上手か。Lotusらしいソフトだと感じた。 IMPROVのような感じのコンピュータならではの情報管理が見えてくる。それでは僕もNotesに触れてみようか。
日付:1997/10/06


日本語のこころ
渡部昇一(講談社現代新書)

 渡部昇一「英語の語源」を同新書で読み、その中の記述の英語で言うところの大和言葉という考え方に関心を持って、この本を手に取ってみた。この作者はもちろん英語学者であって、日本語というものは非専門分野である。しかし、外国語学習によって日本語を見つめ直すというのは非常に面白かった。そして日本語の中だけで論じられるよりも、ドイツ語や英語やフランス語の事情も併せて述べられるのが理解の助けになった。和歌等の日本文学は、余り関心事ではなかったがこれを読んで日本の文学ももっと読んだ方がいいのではないかと思った。しかしこの本を読んで一番感じたことはやはり「外国語学習のために日本語に触れること」「日本語学習のために外国語に触れること」が大事であるという当たり前だが忘れてしまって居そうな事だろう。
日付:1997/10/05


エミール(中)
ルソー(岩波文庫)

 いよいよ中巻まで進んだ。この巻では、主に恋愛と官能・宗教について述べられていたように思う。恋愛と官能については、官能的なものをルソーは敵視しているようだが、僕の意見としては自然に育てるのならば官能的なものも自然に取り入れればいいのにと感じた。人工的・都市的な官能を敵視しているようだが、そもそも官能は都市的で人工的なもののように思う。官能的な要素をなくして、恋愛はないように思うのだが、この巻の最後に出てきたソフィーが下巻でどのような様子を見せてくれるかに注目したい。次に宗教についてだが、最初は神や預言者を否定しているような感じで文章が進められていたので、こんな本がキリスト教圏で許されていいのかなと疑問を感じたが、その後ルソーがそのようなことを言っているのではないと言うことが見えてきたが、ルソーが宗教に関して何を言いたいのかは難しくてよく分からなかった。
日付:1997/10/04




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