てるてるのぺぇじ 更新履歴    サイト情報
総合ホーム 文芸作品館 IT研究所 日記帳 読書ノート
ホーム > 文芸作品館 > 小説集 > わがままなお姫様

わがままなお姫様
1997/03/28

 あるところに、たいへん美しいお姫様がおりました。そのお姫様はあまりにも美しかったので、お姫様に結婚を申し込もうとするには、たいへんな勇気がなければなりませんでした。

 そしてある時、たいへんな勇気を持った若者がそのお姫様のもとにやってきて言いました。
「あぁ、貴女はたいへん美しい。貴女のような美しい方と共に生きて行きたい」
 するとお姫様は言いました。
「私は、貴方のような髪を持った男性とは結婚できません。私と結婚したいのなら、その髪を全て切り落として下さい」
 するとその勇気ある若者は、街の床屋ですぐに髪を剃りました。

 そして、お姫様のもとに戻ってきました。そしてまた、お姫様に言いました。
「あぁ、貴女はたいへん美しい。貴女のような美しい方と共に生きて行きたい」
 するとお姫様は言いました。
「私は、貴方のような肌を持った男性とは結婚できません。私と結婚したいのなら、その皮膚を全て剥いで下さい」
 するとその勇気ある若者は、街の肉屋ですぐに皮膚を剥ぎました。

 そして、お姫様のもとに戻ってきました。そしてまた、お姫様に言いました。
「あぁ、貴女はたいへん美しい。貴女のような美しい方と共に生きて行きたい」
 するとお姫様は言いました。
「私は、貴方のような目を持った男性とは結婚できません。私と結婚したいのなら、その目を両方つぶして下さい」
 するとその勇気ある若者は、その場で剣を出し自分の目をえぐり出しました。

 そして、お姫様に言いました。
「あぁ、貴女はたいへん美しい。貴女のような美しい方と共に生きて行きたい」
 するとお姫様は言いました。
「貴方は目がなく、見えないのに、私を美しいと言います。私は、そのように嘘を付く男性とは結婚できません」
 そして、そのお姫様はその嘘つきな若者を殺してしまいました。




自作文芸作品館小説集詩集エッセイ集] / 情報技術総研論文集ITノート] / 日記帳 / 読書ノート

Copyright (C) 1999-1997 Takeshi Mikami