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「萌え」考:個性へのあこがれ

「萌え」っていったい何なのだろうか?
と、僕なりに考えてみたのだが、
要するに「個性」(キャラクター性)のことではないか
という理解に落ち着いた。

「萌え」文化がきわめて日本的な(西洋にはあまりない)ものだと言うことは、
何となく感じていたのだが、「個性」と理解するととてもわかりやすい。

たとえば、フランスのロマンス映画などでは、
シリアスな恋愛が描かれることが多いが、
フランス人は明るい恋愛をするので、
逆にシリアスな恋愛にあこがれているからという見方がある。

これと同じように、日本のアニメや文学では、
「萌え」が描かれることが多いが、
日本人は個性的ではないので、
逆に、「萌え」=「強烈な個性」にあこがれているという見方である。


僕は小説を書く際に、プロット先行で物語を作るが、
がちがちにプロットを固めると、
ストーリーが一貫して読みやすくなる反面、
キャラクターが死んでしまう(物語の中で生き生きと動かない)
というジレンマを抱えてしまう。
僕の小説は、ここで「萌え」を失ってしまっているのではないか?
そう思うのである。

逆に、僕の先輩のS氏の場合は、キャラクターを立ててから、
小説を書くのだと言う。
キャラクターの性格が明確になっていれば、
プロットを固める事に力を入れなくとも、
キャラクターの性格が勝手に物語を作ってくれる。
というか、その性格のキャラクターが集まったら、
もうそういうストーリーにしかなりようが無い。
という、事らしい。
なるほど、それであればキャラクターは死なない、「萌え」も失われない。


日本人に受ける物語を作るには、
キャラクターをきちんと立てて作らなければならない。

強烈な個性を持ったキャラクターで物語を構成し、
受け手にそのキャラクターを好きになってもらうこと。
「萌え」る物語のためには、これが必要なのではないかと思うのである。
# 好色一代男の世之介とか、源氏物語の光源氏とか。

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